今泊
いまどまり
城下の風格
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沖縄北部の要衝、今帰仁(なきじん)城下の港町が今泊です。集落の中央を貫く大道(ぷーみち)はかつての馬場。沖縄に現存する最古の馬場といわれ、ほかの町にはない風格を漂わせていました。 |
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【1】幅10メートル、長さ370メートルの馬場。いつごろ整備されたものか分かりませんが、沖縄で最古の馬場といわれています。ここでは豊年祭や、庶民の娯楽である琉球競馬が開催されました。 |
| 沖縄島は14世紀前半、北山(ほくざん)、中山(ちゅうざん)、南山(なんざん)の三山分裂時代を迎えました。このうち北山の拠点となったのが今帰仁城ですが、城の成立に関しては不確かなことが多く、歴史書を見てもほとんどが空白時代となっています。 |
![]() 曲線を描く城壁を残す今帰仁城跡 |
![]() 路地裏のフクギ |
今帰仁城から北へ1キロ、東シナ海に面した集落が今泊です。万暦37(1609)年、薩摩軍の攻撃で今帰仁城の城下町が炎上し、当地に移転して成立した集落だと考えられています。 |
![]() 志慶真川河口のフクギ |
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![]() 幹周り3メートル以上のフクギのある家 |
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| 今泊は東西900メートル、南北600メートルもある大きな集落です。もとは西半分が今帰仁(なきじん)、東半分が親泊(おやどまり)と別々の集落でしたが、1903(明治36)年の土地整理にともない合併されました。 |
![]() 宿道は幅2メートルほどの細道。両側にフクギ並木が続く |
![]() 競馬や豊年祭の会場となった大道。右の巨樹がコバテイシ |
大道は沖縄の集落では特異な存在。幅10メートルの文字通りの「大道」で、一直線に延びています。ここでは伝統的な琉球競馬が開催されたほか、豊年祭や集会も行われました。ほぼ中央に植えられた樹齢300〜400年のコバテイシのあたりが、かつては集落の寄り合いの場だったのでしょう。 |
| <おもろさうし巻13-150> 一 あやきうまに あやきくら かけて あやきぶち とらちへ おゑたてゝ はりやせ ゑ やれ 又 くせきうまに くせきくら かけて くせきぶち とらちへ |
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<訳> 目を閉じると、鮮やかに着飾った駿馬が、詰めかけた村人の歓声が、間近に迫ってくるような・・・。そんな幻にひたりながら今泊をあとにしました。 |
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2014年7月5日撮影(今帰仁城跡のみ05年1月8日撮影) |