阿佐
あ さ
船乗りどもが夢の跡
阿佐は座間味(ざまみ)島に3つある集落のひとつ。39世帯73人が暮らす小集落ですが、琉球国時代は国際貿易の中継港として大いに賑わいました。 |
【1】草木の茂る風景からは想像できませんが、かつては交易船が停泊する港町でした。 |
座間味島は慶良間(けらま)諸島を構成する島のひとつ。那覇からは高速船で70分ほどと、日帰り観光も可能な場所にあります。島の海は「ケラマブルー」と呼ばれる鮮やかな青をたたえ、ザトウクジラやウミガメ、数多くの熱帯魚が集まります。いまやホエールウオッチングとダイビングの名所として、沖縄屈指の観光地となっています。 |
海岸に出る阿佐の路地 |
安護の浦 |
そんな座間味島に残る古い集落が阿佐です。座間味港から北東へ1.5キロ、波穏やかな安護(あご)の浦に面する小さな村です。
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とはいえ建物はすでになく、石垣とヒンプンが見られるのみですが、緻密に組まれた石積みに往時の栄光をしのぶことができます。 |
阿佐船頭殿の屋敷跡 |
<おもろさうし巻13-154> 一 これる これ はつにしや うらこしちへ せのきみ つかい 又 これる これ おきとば 又 はつにしやす まちよたれ 又 おきとばす まちよたれ |
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<訳> |
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現在、阿佐集落には民宿やダイビングショップが集まり、鉄筋コンクリート造りの建物が目立ちます。それでも地区の南西部にはフクギの屋敷林や御嶽(うたき)が残り、伝統的な民家も4軒残されていました。 |
2014年7月2日撮影 |