下平瀬
しもひらせ
吊り橋の先へ
静岡市の山間部には緑豊かな茶園のある集落が点在しています。落合の下平瀬もそのひとつ。川の水と山の緑が美しい山里でした。 |
下平瀬のある落合地区は、安倍川の支流である中河内(なかごうち)川と西河内川の合流点であることからこの地名が付けられました。集落の歴史は浅く、元禄年間(1688〜1704年)に名主の狩野家の別家が開いた土地といいます。 |
6月1日、村には緑があふれていた |
狩野家(東)の石垣 |
下平瀬はわずか6戸ほどの小さな集落で、西河内川の南岸の傾斜地に展開しています。それほど急な土地ではないのですが、競うように石垣を重ねた家もあり、まるで城塞のようです。 |
狩野家(東)住宅。手前の茶畑と梅林(おそらく)がまるで庭園のよう |
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下平瀬で最も見事な石垣をもつのが、第8回しずおか市民景観大賞で最優秀賞を受賞した狩野家住宅です。審査委員長の建築家、藤森照信氏が激賞し、その光景を見たくて行ってきましたが、なるほど一見の価値ある景観でした。 |
狩野家(西)の石垣 |
狩野家(東)住宅。畑に囲まれて各棟を配置する |
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2014年6月1日撮影 |