小原
おはら
模索続ける限界集落
小原はいまや人口数人の小集落ですが、白山の参詣登山道、越前禅定道(ぜんじょうどう)の道筋に位置することから、かつては多くの参詣客が行き交いました。無住となった家では、保存・再生プロジェクトが進められています。 |
古くから山岳信仰を集めた白山には、禅定道と呼ばれる3本の登山道がありました。そのひとつ、越前禅定道の道筋に位置したのが小原で、奈良時代の修験者・泰澄をはじめ、白山信仰に関する記録の多い集落です。 |
急傾斜地に家や小屋が点在する |
深い林に包まれた小原の集落 |
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過疎化の原因は豪雪。とくに1961(昭和36)年の豪雪を機に離村が進んだそうです。あとに残された家は大壁造りで、同じ両白山地にある白峰集落を思わせる姿。これらの家や集落景観に価値を見いだした福井工業大学では、2006年度に「小原ECOプロジェクト」を発足させ、古民家の修復、耕作放棄地の再生、自然体験教室などを行っています。 2014年には夏季限定で古民家カフェも営業されたとか。今度行くときはゼミ生の活動風景も拝見させていただきたいと思いました。 |
板張りの家 |
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2012年7月14日撮影 |