観音町
かんのんまち
視線をさえぎる大暖簾
観音町はひがし茶屋街に隣接する町で、観音院の門前にあることから名付けられました。平入りの商家が軒を連ね、茶屋街とは趣を異にした町並みを見ることができます。 |
【1】一直線の道の両側に2階建ての商家が並びます。2階の袖壁は下が水平材で支えられ、1階の軒との間に隙間ができます。北陸に特徴的な造作です。 |
観音町は「卯辰山山麓」として国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されていますが、山麓の寺院群とは異なる町並みを見せるため、別項目を立ててご紹介します。 |
観音院参道から見た町並み |
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以来、観音町は門前町として栄えました。現在でも江戸時代にさかのぼる商家が残されています。現存する建物の半数は戦前のものだそうです。 |
商家の中には白地に筆文字で屋号や商品を染め抜いた大暖簾をもつものもあります。実はこれ、お店の広告塔であると同時に、表から店内の様子をのぞかれないようにするためのものだそうです。 |
柴原味噌醤油店 |
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ひがし茶屋休憩館は幕末の建物を再生した観光施設。間口4間のうち3間は板戸が蔀戸(しとみど)になっていて、開放的な町家の様子がよく分かります。 |
ひがし茶屋休憩館(左)と正田家住宅 |
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なお、観音町の南に隣接して武家町の御歩町(おかちまち)があります。ここは歩士(かち)と呼ばれた下級武士の集住地区で、いまも土塀の武家屋敷が残されています。ごく狭い地域に寺町、商人町、茶屋街、武家町が隣り合って現存しているところに、金沢の町並みのすごさを感じます。 |
御歩町の町並み |
2007年4月30日、15年2月16日撮影 |