谷中
やなか
楽しい山の手町歩き
谷中は上野公園の北、日暮里駅の南西にある高台の町。100以上の寺院と江戸風の町家が残り、東京屈指の散策コースとして知られています。 |
【1】そこかしこにお寺のいらか。谷中は東京屈指の寺町です。 |
谷中は戦災をまぬかれた古い寺町。江戸時代、徳川家の菩提寺・寛永寺の寺領として数々の寺が建てられ、門前町が形成されました。当時、有数の大寺院だった天王寺は、幕末の上野戦争でほぼ全焼し、広大な寺域のほとんどが谷中霊園に転用されましたが、町内にはいまも100以上の寺院が集まっています。 |
谷中寺町 |
朝倉文夫自邸兼アトリエを改装した朝倉彫塑(ちょうそ)館。1935(昭和10)年 |
明治時代に入ると東京美術学校(現・東京藝術大学)が近くに開校し、ここで学んだり、教壇に立った芸術家が暮らすようになりました。彫刻家の朝倉文夫や平櫛田中(ひらくし・でんちゅう)の居宅兼アトリエは現在も残され、それぞれ文化施設として利用されています。 |
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平櫛田中邸アトリエ。採光を安定させるため北側に大窓をもつ |
谷中ではNPO法人たいとう歴史都市研究会が歴史的建造物の保存・活用を推進中。平櫛田中邸も長らく空き家でしたが、2004年からNPOが清掃や見学会を行うようになり、藝大生の創作の場としても活用されています。 藝大に近い旧市田邸もNPOが借り受け、イベントスペースとして使われています。 |
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日替わりでカフェやワークショップを行う間間間(さんけんま)、谷中のランドマーク的存在であるカヤバ珈琲も、NPOが「再び人の集う空間に」と再生したものです。 |
古い商家が並ぶ。右手前が1919(大正8)年築の町家を再生した間間間 |
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間間間の並びにある商家群。この「初音の道」沿いには古い家が多い |
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寺院の塀に向き合って板張りの長屋が建つ |
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2014年8月24日撮影 |