金谷
かなや
房州石の記憶
江戸時代から採石が始まった鋸(のこぎり)山のお膝元に金谷の集落があります。そこには房州石を惜しげもなく使った町並みが展開しています。 |
【1】金谷のシンボルが、地元産の石で築かれた塀や蔵です。 |
金谷は江戸時代から採石が始まった房州石の産地です。房州石は加工しやすく耐熱性にすぐれているため、建築資材や竃(かまど)に使われました。また、開国後は海外にも輸出されるようになり、主にパン窯用として使われたそうです。房州石を産した山の麓に、見事な「石の町」が築かれています。 |
カーブを描く石塀 |
見事な直方体の石蔵 |
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房州石はいろいろな模様をもつ表情豊かな石だ |
金谷はもともと漁村でしたが、採石がピークを迎えた明治〜大正時代に商港となりました。その当時に築かれた石塀や石蔵は、いまも金谷のシンボルです。白いまだら模様をもち、ところどころに苔を生やした房州石が、独特の風合いを見せています。 |
しっくいの目地が美しい |
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2010年5月22日撮影 |