大谷町
おおやまち
石のふるさと
軽く加工しやすいことから建材として重宝されてきた大谷石。その産地である大谷町では、家が蔵が大谷石で建てられました。 |
【1】大谷町では家や蔵、長屋門、住宅の基礎などが大谷石で築かれています。 |
太古の昔から古墳の石室に利用されていたという大谷石。建築資材としての利用が本格化するのは江戸時代以降で、はじめは在住の農民が採石を行い、鳥居や狛犬、城郭の石垣などに使われていました。 |
遠景に露天掘りの採掘場跡を臨む |
見上げる基壇の上に石蔵が並ぶ |
採石が本格化したのは明治時代の中ごろから。昭和40年代後半にピークを迎え、当地では住宅の土台や蔵、長屋門などの民間建築から、事業所や公会堂、橋や川の護岸、農地の土留めなどの土木構造物まで、あらゆるものに利用されました。 |
大谷石の特徴は何といっても軟らかく、加工しやすいこと。このため細かな彫刻が可能となり、時代性を反映して洋風の付け柱や窓枠が次々とつくられました。 |
株式会社屏風岩の蔵の装飾 |
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民家の土蔵の壁もこの通り |
大谷石建築の白眉といえるのが大正末期〜昭和初期に建てられた旧大谷公会堂。正面の破風を飾る4本の付け柱や、入口周りの付け柱などに幾何学文様が施されています。 |
旧大谷公会堂の付け柱 |
旧大谷公会堂。国の登録有形文化財だが、老朽化のため解体の噂が絶えない |
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大谷石づくりの建物が並ぶ |
茅葺きの家と大谷石の蔵 |
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トタンで覆われた茅葺き民家 |
2014年4月5日撮影 |