昭和村
しょうわむら
これぞ里山
どこからアプローチしても峠越えをしなくてはたどり着けない山あいの里、昭和村。本州で唯一、カラムシを栽培し続ける地域であり、その繊維を使った「からむし織」で知られます。古い家は村の中心部から南西部にかけて比較的多く残っています。 |
【1】昭和村の中心部、佐倉(さぐら)の風景。会津地方に多く見られるL字平面の中門造りが点在しています。 |
昭和村は1927(昭和2)年、大芦村と野尻村が合併して生まれました。改元されたばかりの年号を採用するとは、いかにも安直で好めませんが、見方を変えれば、いまとなっては古くなってしまった自治体名によって「懐かしい風景に出合えそう」という期待感をもたせてくれると、言えなくもありません。 |
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主屋と蔵、耕作地と森が調和した光景(佐倉地区) |
昭和村に合併した旧大芦村は、古くからカラムシ生産の盛んな土地でした。カラムシはイラクサ科の多年草で、応永年間(1394〜1428年)のはじめごろには当地で栽培されていたといいます。 |
昭和村はいまでもカラムシを生産し続けており、本州においては唯一の生産地となっています。カラムシ畑は村内各地にあるのですが、あいにく訪れた10月は刈り取り後で、家々とカラムシが一体化した風景を見ることができませんでした。 |
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茅葺きの家があったが、かなり傾いていた(大芦・開場地区) |
2013年10月20日訪問 |