十日町
とおかまち
平入りの家並み、背後に妻入り
現在の長井市には江戸時代、最上川で最上流の船着場が置かれました。当時、宮と呼ばれた十日町一帯には、平入りのミセと妻入りの主屋を配した古民家が残っています。 |
【1】一直線に延びるこの道の先端に宮の船着場がありました。 |
江戸時代の宮、現在の十日町は、最上川の恩恵を受けて発展した物資集散の拠点。最上川で最上流の船着場があり、米沢街道との結節点として栄えました。河岸には米沢藩の年貢米を収納した上米蔵が建てられていたといいます。 |
最上川。江戸時代にはここに船着場があった |
鍋屋本店。平入りのミセは茅葺き |
かつて十日町の町並みは、船着場から西へおよそ1キロにわたり続いていました。現在、古い商家が多く残るのが白山神社より西側の地区。江戸時代に創業し、現在も営業を続ける荒物屋の鍋屋本店や丸大扇屋などもここにあります。 |
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丸大扇屋。主屋は茅葺き |
これらの古い商家を見ると、表のミセは平入りのツシ2階建てで、その後方に妻入りの主屋が建っています。詳しい由来は分かりませんでしたが、こうした建築配置が十日町の伝統様式のようです。 |
切妻の商家が現存する一角 |
貿上(ぼうじょう)醤油店付近の町並み |
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2014年12月29日撮影 |