大石田
おおいしだ
みちのくの京町家
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大石田は最上川最大の川港として、江戸時代以降にぎわいを見せました。川沿いには短冊状の細長い土地に建物を配置した、京町家のような商家が並んでいます。 |
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【1】間口が狭く、奥行きが長い。京町家に共通する土地割です。 |
東北の日本海側は北前船が寄港したことから、上方文化が根付いた土地として知られています。最たる場所が酒田で、雅な料亭文化が花咲き、方言にも京ことばの影響が見られます。そこから最上川を80キロさかのぼった大石田には、なんと京風の家並みが残されています。 |
![]() 間口の狭い商家が並ぶ |
![]() 土蔵造りの商家が点在する |
京町家といえば間口が狭くて奥行きが長い、俗に「うなぎの寝床」と呼ばれる細長い土地割が特徴。大石田の商家もまったく同じで、短冊状の土地に奥行きの深い家を建てています。しかし建物が土蔵造りである点、平入りよりも妻入りのほうが圧倒的に多い点などにより、京都の家並みとはだいぶ印象が異なります。 |
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![]() 庭の木々や板塀がよく残る家 |
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これらの町家のいちばんの特徴が、「ろうず」というトオリニワ(土間)。表から裏庭まで、家の中を貫通する通路です。かつては室内と河岸の船着場とを結ぶ動線としても機能しました。江戸時代、最上川で最大の船場だった大石田の歴史を伝える間取りです。 |
![]() この家には「ろうず」はないが、細長い宅地がよく分かる |
2014年12月30日撮影 |