下戸沢
しもとざわ
茅葺きは健在
宮城県南西部を走る羽州街道沿いにあって、最も往時の面影を残す宿場町が下戸沢です。2階建ての堂々たる旅籠建築が残され、圧巻です。 |
【1】集落を貫く幅5メートルほどの道が羽州街道。出羽地方の大名が参勤交代で通った道です。 |
白石市郊外の羽州街道に、およそ3キロを隔てて2つの宿場町――下戸沢と上戸沢――があります。 |
上戸沢の茅葺き民家 |
下戸沢の町並み |
いっぽうの下戸沢は街道筋に3軒の茅葺き民家がまとまって残され、壮観な宿場町風景を残していました。 |
南から見ると寄棟 |
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下戸沢には茅屋根をトタンで修復した家も多く、それらも合わせると茅葺き建築の総数は10棟ほどになります。茅葺きの家はほとんどが平入りなのですが、新たに建て直された(といっても築40〜50年はたっていそうですが)瓦葺きの2階屋は、そろいもそろって妻入りです。東北の宿場町には妻入りの家が並ぶところが多いので(たとえば福島県の大内宿)、昔から平入りと妻入りが混在していたのだろうかと思いながら散策しました。 | 妻入りの瓦葺き建築が並ぶ |
トタンで補修された茅葺き建築 |
茅葺きの納屋が残っている |
2014年5月16日撮影 |